育毛剤はAGA対策になるのか?

AGAは男性型脱毛症のことで、思春期以降の年代の男性なら誰でも罹患する可能性のある脱毛症です。
AGAの特徴は活性化された男性ホルモンが、毛髪の成長過程に影響を与えることで発症する点にあります。
テストステロンが還元酵素の働きによって活性化され、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変性を遂げます。
毛髪の毛根にはホルモン受容体が存在しており、DHTがこの受容体と結合すると毛髪の正常な成長過程に乱れが生じ十分成長する前に抜け落ちてしまい、抜け毛が増加し頭皮がすける等の症状に悩まされることになる訳です。

それではAGAの治療に育毛剤は効果を期待できるのでしょうか。
この点、AGA治療には複数の治療薬が使用されており、処方箋が必要な種類も存在しているので一概には結論を出すことは困難です。
そこで市販の店頭で並んでいる育毛剤を想定して、治療効果をどこまで期待できるのか検討してみましょう。
一般的な育毛剤は主に頭皮の血行を促進する作用を有効成分に配合していることが多いわけです。

そこでまず育毛や抜け毛予防効果は期待できるか考えてみましょう。
AGAはホルモンバランスの変化だけでなく、頭皮の状態によっても進行や発症に影響を与えます。
紫外線や乾燥あるいは過剰な皮脂によっても頭の皮膚もダメージを被ります。
これが薄毛などの基礎的素因にもなっているわけです。
市販の育毛剤には血流を良くする成分に炎症を鎮める成分などを含んでいることが多いと言えます。
これらの育毛剤は、悪化した皮膚状態をケアしたり血行改善作用を期待できるので、育毛効果などは期待出来ます。

それではさらに進んで発毛作用までも期待できるのでしょうか。
発毛となると毛包細胞が存在すれば再度毛髪が生えてくる可能性はあります。
しかしながら法律上の制約もあり医薬品のような強力な成分を配合するには限界があるのは確かです。
従って市販の育毛剤による治療で、発毛まで期待するのは困難なのが現状です。

頭皮の血行を良くするためにできること

AGAの発症や進行には男性ホルモンの内分泌要因が大きく関係していますが、頭皮の血行を改善することで発毛環境を整えることも、育毛を考えるときには必要な視点といえます。
そこで頭皮の血行不良を起こしやすい物理的刺激を日常的に行っていないのかを、見直すことも求められることになるのです。
また頭皮の血行不足に陥ると、髪全体のボリュームが減少したり抜け毛が増えたりもします。
年齢を問わず頭皮環境のケアを怠らないことは、薄毛を予防する上でも意義深いことです。

特に注意したいのが、頭皮の圧迫を与えるような所為を行っていないのかという点にあります。
長髪の場合では髪をゴムなどでまとめることも多くなりますが、その結び方によっては頭皮の圧迫をもたらしていることがあります。
結び方によっては、髪の毛を強く引っ張りことで毛根にダメージを与えていることも想定されます。
当然のことですが、無理な牽引といった物理的負荷を加えることは、直接的に毛根にダメージを与えることを意味し、血管を収縮させて血流不足の元凶になってもいるのです。
むりにまとめるためにきつく縛って結ぶような方法は控えるようにしましょう。

仕事柄、どうしても髪を強制的にまとめる必要に迫られている場合でも帰宅後は速やかに髪の毛を解いて、頭皮のセルフマッサージを行うことで不足がちな血流を回復させてあげる時間を取ることは予防につながります。
セルフマッサージを行うにあたっては、全身の血流を意識して下から上に血行を改善させることをイメージして行うのが効果的です。
具体的には後頭部や側頭部から頭頂部に向かう方向で、セルフマッサージを行うように心がけてください。
この時指先の腹部分でマッサージし、絶対に爪を立てないように注意しましょう。