頭皮にカビがあるのは普通のこと?

風呂場のカビ

一般的にカビと聞くと、家の中のお風呂周りやキッチンの水回りで発生する、黒くなったカビを想像するかもしれません。
しかし、自分の身体でも、このカビが日常的に発生していることは、あまり気にしたことはないでしょう。

自分の頭にカビが生えているなど気分の良いものではなく、事実を知って驚いてしまう人もいます。
しかし、最近頭がかゆくてフケが出ると思っても、頭皮の乾燥や一時的な肌の不調としか考えずそのまま放置したり、たとえ頭皮に気遣っても、シャンプーの銘柄を変えるぐらいの処置をして終わってしまいます。
その時点で良く知らない素人がおかす盲点になりやすいのは、本当は「誰の頭にもカビは存在する」ということを知らないがゆえなのです。

代表的なものはマラセチア菌というカビの一種で、このマラセチア菌は皮膚常在菌と呼ばれ誰の頭にも一定量存在するという菌であり、それがあるからといって、特に異常でも不潔にしている訳でもありません。
よく考えれば普通のことでも、詳しい内容を知らないために、それが事実と知らない人もいるのです。

自分の頭に常在菌として菌が存在することを、気持ちの良いことではないと思う人もいるのでしょうが、通常であれば害はないので、普通に暮らしても何ら差支えはありません。
そんな誰にでもある常在菌でも、時として異常繁殖してしまうと困った症状を引き起こすことになるのです。

マラセチア菌は頭の皮脂を養分としている菌なので、頭皮で皮脂が過剰に分泌されると、カビも異常繁殖してしまうという連鎖が起こるのです。
カビが皮脂を分解し、排出する脂肪酸が皮膚に刺激を与えると、更に頭皮環境の悪化を招いてしまいます。
頭皮環境が悪くなると、フケや痒みを伴う炎症が起きて、脂漏性皮膚炎になってしまいます。

常在菌の存在は無くてはならないものなのに、増え過ぎてしまえば悪化を招く存在になるので、常日頃、頭皮のお手入れで清潔に保つ必要も出てくるのです。

頭皮のカビの自己判断は危険

日常の生活で、ちょっといつもと違って違和感があるなど気づいても、誰でも一時的な症状はあるものですから、大げさには考えない人が多いものです。
いよいよ症状がひどくなってから、この症状を何とかしたいと行動し始めるのが通常です。

最初は、まさか頭のカビが原因だとは思いもしないのが普通で、取り合えず身近なところからの改善を試み、普段使用しているシャンプーを頭皮用に換えたり、頭皮への刺激になるような行いを慎みます。
しかし、自己判断では一向に良くならず、症状も酷くなるばかりで困った挙句に、やっとクリニックや病院の門をくぐるという人が多いものです。

頭皮のかゆみが強くなったり、いつもは出なかったフケが出るなどの普通ではない状態が続くようであれば、脂漏性皮膚炎の可能性を疑ってみるのも解決する方法になります。
症状が出ているのにもかかわらず、自分で治そうとするよりも、クリニックや病院で医師の判断に任せた方が、早く症状の解決が図れることがあります。

さらに症状が酷くなると、強いかゆみで掻きむしることになり、頭皮の部分を悪化させ抜け毛なども起きてくるので、自己判断は控えてなるべく病院で早めの処置が改善策になります。
抜け毛も、まとまって抜けるようでは見た目が良いものではなく、そこまで症状が悪化すると治りが遅くなります。

常在菌は普段は誰の頭にも存在しているものですが、一旦増えて異常をきたすと、思いもよらない状態にまで発展し、医師の判断で治療をしなければ収まりがつかなくなるものです。
マラセチア菌は通常ではあって当たり前の菌ですが、異常繁殖をした途端に侮れない菌になってしまいます。
カビが頭皮に与える影響を軽く考えず、常在菌の存在を知ることで知識を身に着けたいものです。